1974年、高度経済成長の終わりに、私は誕生しました。

バブル期の経済の盛り上がり、その後のバブル崩壊を青年期までの私は、割と俯瞰してみていたような気がします。

何をやってもうまくいく時期。
何をやってもうまくいかない時期。
それが自分の人生だけではなく、親や友人にことごとく起きていることは、今考えれば映画のように感じていました。

そんな中2011年3月の東日本大震災。
私はこの時、宮城県仙台市にいました。

地元は南三陸町。
あの津波で流されてしまった街です。

当時私は、美容室を経営していました。
家族だけではなく、守らなければいけない人が数十人。
そのあとから、急に人生に色がついたように感じます。

両親のこと、自分のこと、家族のこと、社員のこと。
そして、一番考えたのはお客様のこと。

いつも顔が見れた人が、明日も見られるとは限らない。

「あのとき、こうしていればよかった」
「もっと力になっていればよかった」

そんな切なくも歯がゆい、どうしようもない気持ちが、私の人生に色を付けていきました。

美容室を経営していく中で、マーケティングの重要性に気づき
「この力があれば、多くの人の希望になるのでは」
と考えるようになりました。

「あのおじさんの小さな飲食店の売上は、こうしたら上がるのに」
「となりのケイちゃんがやってる店舗、ウェブショップなら反応が出そう」

自分でも力になれることがあるのではないかと。

良きチームメンバーに出会えたことで、自分の思っていた会社が形になったのが2020年6月。

なんでも相談ができる「親戚のおじさん」みたいな温度感で、みなさまと色々な話がしていきたい。
カタチにとらわれないワンダーデバイスの仕事は、きっとみなさまの力になれると信じています。

2021年度からは、美容室のマネジメント事業も本格的にスタート。
多くの事業を通じて東北の人・モノ・コトをつなぎ東北の新たな価値の創造に努めてまいります。